座るものたち|暮らしの自由をつくる木製の家具
部屋に置く椅子やスツールを選ぶとき、何を基準にしていますか。
見た目の印象、素材のぬくもり、座り心地?
本当に“暮らしに合う”椅子って、見た目だけでは測れません。
日々の動作や気配の中に、静かに寄り添い、使うほどに手や体になじんでいく。
Bench Work Tatenui は、そんな木製の椅子やスツールを出雲のアトリエで一つひとつ丁寧に形づくっています。
椅子とスツールの違い
椅子とスツールの違いは、ただ背もたれの有無だけでなく
そのかたちの差が、空間の「佇まい」を変えていきます。
背もたれのある椅子は、身体をあずけて深く息をつける存在です。
ダイニングの一角に置けば、食事の時間が穏やかに整い、
腰をおろした瞬間に、姿勢も心も自然と落ち着く。
木が持つ弾力や体を預ける背もたれが無理のない姿勢へと導いてくれます。
一方、スツールはもっと自由です。
玄関で靴を履くとき、窓辺で本を読むとき、植物を飾る台として。
軽やかに持ち運べて、使う人の暮らし方に合わせて姿を変える。
ひとつあるだけで、部屋の空気がやわらかく整うような、そんな存在です。
Bench Work Tatenuiの生み出す木の椅子やスツールは、造形の美しさだけでなく、
人の手や時間とともに変化していく穏やかな表情を作っていきます。
それは、出雲のしっとりとした空気の中で木と向き合うからこそ
生まれる静かなあたたかさでもあります。
木ならではの家具づくり
Bench Work Tatenui のものづくりは、出雲の四季とともにあります。
無垢材は季節によってわずかに伸び縮みし、その変化が表情になります。
その動きを止めず、木が自然のままいられるように、
接合部や塗装を過剰に固めないよう設計しています。
「木の個性を受け入れる」ことは、形を整える以上に大切な仕事だと考えます。
木目の流れや節の位置、手に伝わる感触を確かめながら、
空間に置かれたときに生まれる静けさを想像する。
完成した椅子やスツールは、どれも少しずつ違う表情を持ち、
それぞれが小さな風景のように暮らしの中に馴染んでいきます。
人の手がつくる、時間に寄り添うかたち
木を削る音、香り、温度。
制作の過程で感じ取るのは、木と向き合うための“間”のようなものです。
一本一本の木の個性を読み取りながら、
強さとやわらかさの境界を探る。
それは効率では測れない作業ですが、
その時間の中でしか得られない形があります。
Bench Work Tatenui の作品は、時間とともに艶を増し、
稜線はやわらぎ、使う人の暮らしに馴染んでいきます。
それは単なる“おしゃれなスツール”でも“北欧風の椅子”でもなく、
出雲の風土に根付いた、静けさをまとったデザインなのです。
暮らしの中で息づく椅子とスツール
玄関でのひととき、食卓での会話、窓際の休息。
椅子やスツールは、日々の動線の中にさりげない余白をつくります。
私たちは、「腰掛けることとは何か」を
形や用途ではなく、“暮らしの中の風景”として考えています。
木の椅子やスツールを置くことで、
部屋の空気が穏やかに変わり、暮らしに静かな心地よさが生まれる。
そんな小さな変化を感じていただけたら嬉しく思います。
作品を見る
木とともにある暮らしを、あなたの空間にも。
出雲のアトリエで生まれる椅子とスツールを、ぜひご覧ください。
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木と人のやわらかな関係を。
<大阪万博で参加したプロジェクト「未来の靴のカタチ」の記事はこちらからどうぞ>